

ストレートガイ大変身!!
「Queer Eye for the Straight Guy」
:2003.08.10:映画,TV,メディア
理由はよくわからないが、なぜか常に正しいこと、というのが世の中にはある。例えば、「女性はどんなにお腹いっぱいでもデザートを食べられる」。真実でしょ?「ゲイの男性はセンスが良い」というのもその1つ。今回紹介するのは、そのセオリーをまんまテレビ番組に仕上げてしまったという「クイア・アイズ・フォー・ストレート・ガイ(Queer Eye for the Straight Guy=QE)」だ。
QEは2003年7月15日、NBC系列のケーブルネットワーク「ブラボー(Bravo!)」で始まった。”queer”は、「変」「妙」「風変わりな」といった意味だが、スラングでは「同性愛の」という意味もある。「ストレートな男性のための同性愛者の目」。これじゃわからないので無理やり日本語にしてみると、さしずめ「カリスマゲイによるヘテロ男改造講座」といったところ。「ファブ5(FabFive=素晴らしい5人)」と名乗るゲイ男性の5人グループが、センスのかけらもないストレート男性の自宅に出向いて、ヘアスタイルからファッションから家のインテリアから食卓に乗せるメニューまで、何から何までよってたかって改造、いや改良してしまうという内容である。
例えば、エピソード#2ではロングアイランド在住の“ストレート”、アダムさんが登場。美貌の夫人と3人のかわいい子供に囲まれ友達の多い彼だが、ショッピングには年2、3回しか行かないから手持ちの服はほぼ全部がOut-of-Dateだし、顔はアイボリー石けんで洗ってしまうほど無頓着。家の床はタイルが剥がれまくり、家中に子供のおもちゃが散らばっている。
このアダムさんを救うためにやってきたのが、ファブ5の面々だ。元フードクリティックでエスクワイヤ誌エディターでもあったテッド・アレン(フード&ワイン)、カラーリストとしてテレビでも活躍するカイアン・ダグラス(グルーミング)、インテリア・デザイン会社創業者のトム・フィリシア(デザイン)、ポロ・ラルフ・ローレンのデザインチーム出身のカーソン・クレスリー(ファッション)、ステージアクターでヒップなカルチャー通のジェイ・ロドリゲス(カルチャー)が、それぞれの専門分野でアダムさんを指導・改造。番組最後には見違えるほど美しくなった家で、ファッショナブルになったアダムさんが夫人のバースディパーティを主催、手料理を振舞う。ファブ5は隠しカメラで現場を鑑賞、指導通りにやっているかどうかチェックを入れる。
QEは、つまるところはリアリティ番組である。普通の人をそのままテレビに出演させるリアリティ番組は、予算が安く上がる割に視聴率が見込めるのでここ数年“乱造”状態が続いている。
スクラップのような同種番組が生まれては消える中、QEは順調以上のすべり出しをみせた。初回の視聴率はブラボーの社史始まって以来の視聴率を記録、再放送も好調なため、親会社であるNBCが30分の短縮バージョンをプライムタイムに放送するという異例の事態にまで発展した。
QEは、今までの素人参加リアリティ番組とは似ているようで実は似ていない。同種番組のほとんどは、業界ズレしていない素人のリアクションを引き出そうとする趣向だ。しかしQEでは改造される男性は狂言回しに過ぎず、辛辣かつ笑えるコメントを機関銃のように撒き散らすファブ5が本当の主役だ。ファブ5のコメントと番組最後に信じられないほど男前を上げたストレートガイ、この2つがQEを他番組から大きく引き離す要因であろう。
BRAVOTV.com:
( http://www.bravotv.com )



夏はテレビ番組のシーズンオフなので、私はほとんどテレビを観なくなる。いや、でもこれには今ハマッているよ。選ばれるストレート男性が、もーすごいんだわ。普通のアメリカ人と言えばそれまでかもしれないけど、ダサダサでドロドロできっちゃなーい。最近は日本同様ストレートでもきちっとグルーミングする男性が増えてきた、とは言ってもそんな人はまだまだごく一部。ダサダサな男達が番組最後にぴっかぴかになるところを見るのは、まさに驚愕。視聴者は皆、「ウチのダンナ(彼)も変えて!」って思うんじゃないかな――と製作会社に聞いてみたら案の定、「クレイジーなくらい申し込みが殺到してる」ということです。ちなみに現在のところ収録はニューヨーク周辺に限られているそう。ちっ、DCはちょっと遠いかぁ。
どうしてかわからないけど、最近同性愛者関連のニュースが多いですよねー。同性愛者同士の結婚についてのブッシュ大統領のコメントとか、米国聖公会が同性愛者を主教として認めたりとか。ラジオのトークショーなんかで一般の人の意見を聞くと「同性愛者を認めない」という意見が多いんだけど、どうなんだろう。アメリカ人がどのように考えていくのか、興味深いです。






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| ファブ5の面々、左からテッド・アレン、ジェイ・ロドリゲス、カーソン・クレスリー、トム・フィリシア、カイアン・ダグラス |
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Copyright:Bravo Network
Photo: Craig Blankenhorn
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Photo: Eric Liebowitz
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